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オルゴール用語集
リュージュオルゴール
リュージュオルゴールは、1865年スイスのサンクロアで創業。
ハンドメイドのオルゴールメーカーです。
そのラインナップの中心になるのは、シリンダーオルゴールです。
現在のオルゴール販売のラインナップは、懐中時計に組み込まれて いる世界最小ムーブメントの17弁オルゴールから 、カーテルと呼ばれる大型のゼンマイを搭載した144弁カーテルまであります。オルゴールのメカ部分は、どの部品も重要な役割を果たして華麗な旋律を 奏でています。
オルゴールの種類は、ドラム型のシリンダーが回転して演奏するシリン ダーオルゴールと、
ディスクの円盤が回転して演奏するディスクオルゴールがあります。
オルゴールの分類では、シリンダーオルゴールを特別に”シリンダーオルゴール”と呼称することはなく、ディスクタイプと区別するために 名称を分けています。当ショップにおいても、
オルゴールは主にシリンダーオルゴールを示しています。あとは、音数(弁数)の違いで36弁・72弁と分類しています。
ラインナップ
リュージュオルゴールについて
弁数について
図中でピンが弾かれる、クシの形をしたパーツの本数を示しています。このパーツは、クシの形をしているため、コーム(comb)または振動板とも呼ばれています。
この櫛歯の本数で、72弁オルゴールや144弁オルゴールという、シリンダーオルゴールを区別しています。櫛歯は、ピアノの鍵盤の様にド・レ・ミと規則通りに配列されていません。曲を演奏するために必要な音が配列されています。オルゴールも弦楽器同様、この櫛歯を弾いて音を得るため、次のピンに弾かれるまでに櫛歯の振動を止める必要があります。このため、より複雑な演奏をするためには、多くの弁数が必要となります。
シリンダーオルゴール
円筒状の形をした部分は、「シリンダー」と呼ばれています。このシリンダーには、音符の役目をする無数のピンが埋め込まれています。メロディを奏でる部分は、シリンダー手前の櫛のような形状のものです。 この櫛のようなものは、その形状から「櫛歯」もしくは「コーム」と呼ばれています。この歯のひとつひとつには、いろんな音階がついています。ゼンマイの力でこのシリンダーが回転し、シリンダーに埋め込まれたピンが音階のある櫛歯を 弾いて音がでる仕組みになっています。リュージュオルゴールの商品分類の中で、72弁や144弁といった分類をしていますが、この弁数は、コームの本数を示しています。この本数が多いほど、豪華な編曲が可能になります。
リュージュシリンダー仕様
オルゴール曲
オルゴール曲は、各弁数ごとにラインナップされています。36弁までの曲は、1曲入りとなっています。これは、シリンダーが1回転して1曲を演奏する仕組みになっています(旧36弁のメカは、1回転の中で2曲演奏するタイプもありましたが、現行は1曲入りです)。72弁以上は、3曲入りとなっています。曲目リストの中で、曲番号に対応している3曲または、3パートの構成です。3パートの構成は、その曲がロング演奏されています。
復刻曲について(廃盤曲の復刻)
72弁オルゴールに関して、オルゴール曲目が復刻されました。この曲については、過去に72弁オルゴール曲としてラインナップされていた曲となります。これまでリュージュを支えてくださった方々と、これから聴いていただく方々に、時代を超えて愛され続けるオルゴール曲のラインナップとなっています。
72弁復刻曲
曲の変更
リュージュの曲目シートに記された「CH」は、曲がチェンジすることを示しています。曲はシリンダー1回転で1曲を演奏します。1回転して演奏を終えると、シリンダーは横にずれて次の曲を演奏します。
収録分の曲を演奏し終わるとシリンダーの脇にあるスプリングが働き、1曲目の位置に戻ります。3曲入りのオルゴールの場合、1曲目を演奏している際は、残り2曲分の収録ピンは細い櫛歯と櫛歯の間を通過していることに
なります。櫛歯の先端が細くなっているのはこのためです。
ガバナー(シリンダー横のプロペラ)
「ガバナー」はエアーブレーキとも呼ばれています。ピンの打ち込まれている、シリンダーの横にある、プロペラの様に回転している部分をガバナーと呼んでいます。音楽を正確に演奏するためには、 一定のスピードで演奏することが必要になってきます。ゼンマイの動力によって演奏する仕組みをとるオルゴールは、ゼンマイの力具合によってスピードが変わってしまいます。そこで、ゼンマイとシリンダーの間にガバナーを設置し、空気抵抗を利用してシリンダーの回転を一定にしています。
新型ムーブメント

シリンダーオルゴールの櫛歯を裏側から見ると、櫛歯の切れ込みの深い部分(低音部)には、矢印のような細長いフェルトが貼ってあります。このパーツをダンパーと呼んでいます。
櫛歯は、シリンダーに植えられたピンに弾かれ、ボックスに共鳴して音を得ています。一度弾かれた櫛歯は、次のピンがくるまでの間にその振動を止めておく必要があります。ダンパーは、次にくるピンのために、櫛歯の振動を止める役割をしています。ダンパーは、残響音を止める重要なパーツです。
リュージュの修理に関して、雑音が出る場合、このダンパーの磨耗やはがれによる残響音が、その原因である場合があります。この場合でもダンパー張替えで、雑音は解消します。図は、72弁の櫛歯裏になっています。さらに、早いタイミング(トレモロ・トリルなど装飾音の多い曲)で残響音を早く止めないといけない演奏の場合は、サブライムハーモニー(144弁)で音を作ります。
オルゴール曲のラインナップで、同じ曲で弁数が違うラインナップがあります(パッヘルベルのカノンなど)。この場合、144弁では装飾音を多く採り入れた編曲になっています。
ストッパー
オルゴールの演奏を止めるパーツにストッパーがあります。ほとんどの場合、このストッパーは、オルゴールボックス前面に左右にスライドするレバーがあり、それを左にスライドすることで、演奏を1曲で止めることができます。
機械で大量に生産されるオルゴールと比べると、ピンも櫛歯も非常に繊細なリュージュのオルゴールは、ピンが櫛歯を弾いたままのような曲の途中で終えては、櫛歯にも負担がかかります。そこで、シリンダーとピンが接触しない位置で止まる様に
ストッパーがついています。オルゴールで音色をお楽しみいただいた後は、このストッパーでシリンダーをロックして、ピンにも櫛歯にも負担をかけない状態での保管をお願いしたいと思います。修理の時などに発送する場合も、ストッパーでロックをかけた状態での発送をお願いします。
シリンダーピン
シリンダー(真鍮の筒)に、音符に合わせてピンを植える場所に穴を開けます。ここにわずか0,28ミリのピンを植えていきます。リュージュオルゴールの中核、72弁オルゴールには約1200本がまた、大型の144弁カーテルにいたっては、約4000本のピンが植えられています。さらに植えたピンに凹凸があると櫛歯を弾く力が均等に伝わらないので、研磨をかけてピンの長さを一定にします。
リュージュシリンダーの仕様
オートマタ
自動人形、「からくり人形」のことで、紀元前にさかのぼるその歴史は、オルゴールとも深いつながりがあります。ジャケ・ドロー(スイス)の名工の手による自動人形は、数々の小説などに登場して大変な人気がありました。精巧なからくり技術とオルゴールを一度に楽しむ優雅な逸品です。図は、リュージュのモーツァルト生誕を記念し、限定生産された「モーツァルト」のオートマタです。オルゴールの演奏に合わせて、モーツァルト人形が頭を動かし、リズムに合わせてピアノを演奏しています。
モーツァルトのオートマタ
シンギングバード
広義でオートマタ(からくりオルゴール)の種類に分類されています。シンギングバードは、動力にオルゴールのゼンマイを使用し、フイゴからホイッスルに空気を送り込み、鳥の鳴き声をメカニックに再現しています。リュージュのシンギングバードは、嗅ぎタバコのボックスをモチーフにしたボックスと、鳥かごをモチーフにしたケージのタイプがラインナップされています。どのタイプも鳥の鳴き声をリアルに再現してあり、使用されている鳥の羽根は、天然のハチドリの羽根が使われています。約50年間、リュージュの保存室に保存され、腐敗・変色がないことを確認して製作されています。
シンギングバード
チューンシート(曲目ラベル)
オルゴールの内蓋(モデルによっては底面)には、収録している曲目を表すチューンシートが貼付されています。 チューンシートには曲目と作曲者の名前が記されています。また、「CH」は曲のチェンジ数(曲数)を表します。3/72は、72弁のシリンダーで3曲入りと
いうことを表しています。なお、現在の72弁オルゴール(商品型番5309、くるみのむく材)には、このチューンシートは背面に表示されています。画像のチューンシートは、リュージュオルゴール初期に貼付されていたもので、ch4/50(50弁4曲入り)などが製作されていた時代で、古きよきリュージュオルゴールを象徴するものです。当店オンラインショッピングでは、このタイプをリュージュヴィンテージとしてご案内していきたいと思います。
ディスクオルゴール
シリンダーオルゴールと、もう一つの種類にディスクオルゴールがあります。このオルゴールは、多くの曲を聴くことを可能にしたオルゴールで、 ディスクを交換することで、多くの曲を聴くことができます。現在、リュージュオルゴールのラインナップでは、30弁タイプのオルゴールがこの種類に入ります。リュージュの中心は、シリンダーオルゴールとなっているため、ディスクオルゴールのラインナップは、この30弁タイプのみとなっています。現在では、大型ディスクオルゴールは、アメリカのポーター社が製造しています。
ディスクオルゴール
ディスクオルゴールの構造
ディスクオルゴールのムーブメントを横から見たイメージです。ディスクの裏側にある突起が、スターホィールという星型の歯車を回し、その爪が櫛歯を弾いてメロディを奏でる構造になっています。このディスクの突起はプレスによって作られ、簡単には折れ曲がらないように加工されています。
この櫛歯を弾く力は、シリンダーオルゴールの数倍はあるため、ダイナミックな高音部と豊かな低音の再生が可能になっています。
ポーターディスクオルゴール
1974年にアメリカ・ヴァーモント州に設立された、大型ディスクオルゴールメーカーです。ポーターの名は、現社長のドゥワイト・ポーター氏(Dwight G.Porter)からきています。アンティークオルゴールの名門、レジーナ社(Regina)の再現を目指して製作される高音質のディスクオルゴールです。
ポーターディスクオルゴール
インターチェンジャブル
より多くの曲を収録するための機構で、シリンダーオルゴールの曲交換ができるタイプのオルゴールを示した呼称となっています。ディスクオルゴールは、本来ディスクを交換して、音色を聴く構造になっているために、インターチェンジャブルという
呼び方はしません。シリンダーオルゴールは、シリンダーが1回転することで1曲を演奏します。その後、シリンダーがスライドして2曲目・3回転目と演奏する曲を変えていきます。現在のリュージュオルゴールでは、4回転(4曲入り)が最大収録曲数となっています。
それ以上になると、シリンダー自体を取り替えていきます。画像のインターチェンジャブルは、72弁の曲交換タイプで、1本のシリンダーには3曲が収録されています。合計5本のシリンダーがあるので、総演奏曲数は15曲となっています。
50弁インターチェンジャブル概要
72弁インターチェンジャブル概要
リュージュオルゴール/ヴィンテージ
ゼンマイの巻きすぎを機構的に防止する、画像のゼネバー機構付きのムーブメントや50弁4曲入りムーブメントまたは、ブルーラベルと言われて コレクションされている、リュージュオルゴールなど、古きよき時代のリュージュのラインナップです。現在では、生産されていないタイプのもの(ムーブメント・オルゴール編曲・オルゴール曲など)を示しています。100年以上経過した、 アンティークオルゴールと区別するため、当店では、ヴィンテージという呼称を使っています。コレクションアイテムとしても、大変貴重なオルゴールとなっています。 当店サイトでも近日公開させていただきます。
リュージュヴィンテージ
アンティークオルゴール用語集
ゼネバー
図の歯車の様なパーツをゼネバーと呼んでいます。底面のゼンマイは、中心部(突起のついたパーツ)と連動して、ゼネバーとかみ合っていきます。ゼンマイの余力を残して、ある一定以上には巻くことができない様に設定されています。ゼンマイを巻き切らないように、と配慮された機構です(現在のリュージュにはこの機構はついていません)
象嵌(ぞうがん)細工
リュージュオルゴールが組み込まれる、オルゴールボックスには花柄デザインや楽器デザインなど、さまざまなモチーフのデザインがあります。このデザインは象嵌(ぞうがん)細工という、イタリアの細工が施されています。デザインの元になる各パーツは、図の様に糸のこぎりで丁寧に切り取られてます。1回分には、約30枚のデザインシートから各パーツを切り取りします。
象嵌(ぞうがん)細工の工程
アンティークオルゴール
現在製作されているリュージュまたは、日本製オルゴールと区別したオルゴール。現在製作されていないオルゴールで100年以上前のオルゴールを示しています。
アンティークオルゴール用語集
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