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オルゴールの魅力を語る

72弁・クルミ無垢材〜 ref.5309

質実剛健、シンプル・イズ・ベスト。

リュージュのラインナップの中でも、最もシンプルで素朴なデザインのオルゴール、
ref.5309クルミ無垢材オルゴール


飾らないたたずまいのため、どんな空間にも自然に溶け込むこのボックスが、今一番の人気です。
豪華な象嵌細工が施されない分、価格もリーズナブルである、というのも人気の要因でしょうが、


それだけではない魅力を持つオルゴールです。

ボックスの素材:MDFと無垢材。

通常、オルゴールのボックスには、MDFという積層合板を用いて作成されます。
その上に、薄くスライスした「突き板」という木板を張るわけですが、 突き板には、木目の非常に美しい、
例えばローズウッドやマドロナなどを厳選し、デザインのひとつとして用いられます。 特に、象嵌細工を施した突き板は、気が遠くなるほどの手間と時間を掛けて、丁寧に1枚ずつ、手作業で作られていきます。


このMDFという材質、オルゴールに用いるのには様々な理由があるのですが、最も大きな理由は「経年変化で反り(そり)がでない」というものです。 オーディオメーカーの高級スピーカーにも同じ理由でMDFが使用されることが多いのは、音響機器において、反りは重大な天敵だからなのです。


ボックスは6面の平板で構成され、これらがそれぞれ強固に密着されています。
ところが、過度の湿気などによる木材の反りによって隙間ができると、 そこが余計な振動を生み、ビビリ音を発生させてしまいます。こうなると修正が効かず、オーディオ機器としては致命傷となるのです。


このため、高級スピーカーやリュージュのボックスに使われる木材は、特に響きの良さを追求した良質なMDF材を、こぞって使用しているのです。 無垢材を用いるということは、反りに対する完璧な対策がなされない限り、到底無理な注文であるわけです。

ref.5309は、ラインナップ中数少ない、無垢材を用いるスペシャル・モデルです。

何年も寝かせてしっかり乾燥させ、反りが出ないように工夫が施された専用材を使用し、
複雑な入れ子形状の接合部で組み合わされたそれぞれの平板。
さらに、特に音響効果を最大限に引き出すため、底板のみ薄めの別材を用いて、重みのある低音が響くよう設計されたボックスなのです。


ボックスの大きさにも限界があり、無垢材の風合いを楽しむために突き板も張り込まないため、
象嵌細工も施されません。 こじんまりとした、素朴でシンプルなボックスですが、実は大変手間のかかった、非常にクオリティの高いボックスです。


リュージュの72弁ラインナップの中では最もリーズナブルであるため、ベーシックモデル、
初心者向けエントリーモデルといったイメージを持ってしまいますが、
往年のリュージュ・ファン、コレクターの方々の中には、「最も音色が美しいモデル」だとおっしゃる方も大勢おられます。


小ぶりで軽量であるため、設置場所ひとつで大きく音色のテイストが変わるのも、
このモデルの素晴らしい特徴のひとつです。 がっちりと強固に作りこまれたボックスは、


例えばテーブルの上、または衣装ダンスの上、
あるいは玄関のシューズボックスの上など、 全体が箱型になっているもの、叩くと「コーン!」とよく響く場所に設置すれば、その実力を最大限に発揮します。


店頭で聴いた時には聴き取れなかった深い低音の響きがより強調され、
まさに「オルゴールとは思えない」迫力の演奏をお楽しみ頂けます。
華やかなオルゴール達の中で、少し地味に見えるかもしれないref.5309クルミ無垢材オルゴール。


ですが、そのつくりとこだわりには、まさにスイス・サンクロアの頑固な職人たちのクラフトマン・シップを感じます。

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