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リュージュオルゴールの仕組み
シリンダーオルゴールはどんな仕組みで鳴る?

円筒状の形をした部分は「シリンダー」と呼ばれています。
このシリンダーには、音符の役目をする無数のピンが埋め込まれています。
メロディを奏でる部分はシリンダー手前の 櫛のような形状のものです。
この櫛のようなものはその形状から、「櫛歯」・「コーム」と呼ばれています。この歯のひとつひとつには、いろんな音階が
ついています。ゼンマイの力でこのシリンダーが回転し、シリンダーに埋め込まれたピンが音階のある
櫛歯を弾いて音が出るという仕組みになっています。
リュージュシリンダー仕様
櫛歯の先はなぜとがっている?

一言でいえば、2曲以上の曲を収録するためです。
最初に作られたオルゴールや、小型タイプのオルゴールは、1曲演奏するといった形になっています。
そのため、櫛歯の先端はカットされた状態です。
しかし、2曲以上の複数曲を演奏する技術が開発され、櫛歯の先を細くして櫛歯のすきまを開け、
その櫛歯の間に収録分のピンを打ち込むという方法をとるため、櫛歯の先はとがっています。
シリンダー1本でどうやって違う曲を演奏できる?
リュージュの曲目ラベルに記された「CH」は曲がチェンジすることを示しています。
シリンダー1回転で1曲演奏します。
1回転し演奏を終えると、シリンダーは横にずれて次の曲を演奏します。
こうして収録分の曲を演奏し終えると、シリンダー脇にあるスプリングが働き、次の曲の位置に移動します。
3曲入りオルゴールの場合、1曲目を演奏している際は、残り2曲分の収録ピンは、細い櫛歯と櫛歯の間を通過しています。
シリンダーの横で回っているプロペラのようなものは何?
「ガバナー」(エアブレーキ)と呼ばれるものです。
音楽を正確に再現するには、一定のスピードで演奏することが最も重要です。
ゼンマイの動力によって演奏する仕組みをとっているオルゴールは、ゼンマイの力具合によってスピードが変わって
しまいます。
そこで、ゼンマイとシリンダーの間にガバナーを設置し、空気抵抗を利用してシリンダーの回転を一定にしています。
曲の途中でストッパーをかけてもすぐには止まらず、1曲終わらないと止まらないのは?
機械で大量に作られたオルゴールに比べると、ピンも櫛歯も非常に繊細なリュージュのオルゴールは、
ピンが櫛歯を弾いたままのような曲の途中で終えては、櫛歯にも負担がかかります。
それゆえ、シリンダーとピンが接触しない位置で止まるように工夫されています。
また、リュージュオルゴールは音楽を楽しむために、作られました。1曲終わるまで楽しんでいただきたいという 職人の思いも込められているのです。
なお、オルゴール修理に際してオルゴールを発送する時も、このピンを弾いて
いない状態でのご配送を宜しくお願いします。
オルゴール修理について
シリンダーオルゴールの製作には大変手間がかかる?
(1)シリンダーピンの植え方
真鍮の筒に、音符に合わせてピンを植える場所に穴を開けます。
ここにわずか0.28ミリというピン植えていくのです。さらに植えたピンに凹凸があると櫛歯を弾く力が均等に伝わらない
ので、研磨をかけてピンの長さを一定にします。
(2)ダンパーの工夫
櫛歯の1本1本には、裏側に「ダンパー」と呼ばれる加工がされています。
ダンパーはピアノなどの楽器にもついており、ピンが櫛歯を弾いた後に、次にくるピンを弾くために、一度振動を止める
役目をします。
また、低音から中音域の櫛歯には振動用の鉛がつけられ、低音の特性を優れたものにしています。
鉛を使うのは、柔らかく細かく、調律することが可能だからです。
チューンシート(曲目リスト)の見方
オルゴールには、収録している曲目を表すチューンシートが貼付されています。
チューンシートの中心には、曲目と作曲家の名が記されています。
CHは曲のチェンジ数(曲数)を表します。3/72は72弁シリンダーの3曲入りということを表します。
右下の数字は、曲番号になります。
リュージュオルゴールのご注文にあたっては、モデル(ボックス)を表すリファレンス番号とチューン番号(曲目番号) で指定します。
(画像のチューンシートは、ヴィンテージの曲目リストとなっています)
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