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オルゴールの歴史、リュージュ社
オルゴールが全盛を極めたのは1830年〜1920年にかけてちょうど蓄音機が世に普及する前の時代でした。
今の私達がCDやラジオを聴くように、その頃の人々は皆オルゴールでクラシックや讃美歌、そして当時流行した曲などを
楽しんでいました。
現在オルゴールの主流である宝石箱タイプのようにごく簡単なものではなく、当時のオルゴールは音楽を鑑賞するに
耐えうる、極めて優れた技術を取り入れた構造になっていました。
最初のヒントは、ヨーロッパの各都市にそびえたった教会の時計塔でした。
教会の鐘は「カリオン」と呼ばれるもので大小さまざまな鐘がついており、時刻によってメロディをかえて時を知らせて
いました。このカリオンの仕組みを置時計に組み込もうとしたのが始まりです。
さらに1796年にスイスの時計職人「アントワーヌ・ファーブル」がこの仕組みの中からメロディの部分を改良し「櫛歯」と
「ピンのついたシリンダー」で演奏する「シリンダーオルゴール」発明しました。
これが現在のシリンダーオルゴールの原型です。
こうしてオルゴールは、時計技術の進歩とともに発達してきましたが、1830年頃になると時計の技術と分かれて
音楽の再生に重点をおいて発達していきます。
このシリンダーオルゴールの開発、改良がまさに成熟しきった1885年、ドイツで「ディスクオルゴール」が発明されます。
このディスクオルゴールは、シリンダーオルゴールに対抗して大量生産できるように工夫され、作られたもので、
その後ヨーロッパからアメリカに渡り、お金を入れて自動選曲し演奏する今のジュークボックスの原型なるものまで
作られました。
オルゴールの最後の20年間といえば、シリンダーありディスクあり、そして楽器を演奏するオーケストリオンなど、
大変賑やかな時代でした。
これに並行して、1876年エジソンが発明した「ろう管の蓄音機」が非常な勢いでその技術を進歩させていきました。
1887年ベルリーナが「ろう管」から円盤型をした「レコード」を考案したことにより、プレス加工によって大量生産できる
レコード産業は、爆発的な勢いで伸びていきました。
これらは、人の声・生演奏を収録できたためオルゴールは次第にその陰が薄れ、オルゴール産業は衰退の途を
たどることになります。こうして、オルゴールは100年という歴史を終えてしまうのです。
スイス、サンクロアに本社をおくリュージュ社は、このオルゴール時代の中期にシャルル・リュージュの息子
アルバート・リュージュによって設立されました。
そして2回にわたる大きな戦争を経て、今日にいたるまで昔ながらの手作業でオルゴールを作る技術を今に残しています。
リュージュの歴史
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