
リュージュ・ミュージックボックスは、
1865年創業以来、頑なにハンドメイドに
こだわり続けます。
オルゴールを玩具やオブジェとしてでなく、
音楽を鑑賞するための「自動演奏楽器」として
誇りを持って製作し続けているのです。
繊細な調律を要するムーブメントや、
豊かな「鳴り」を生み出すボックスの製作、
また、美しい音色を彩る装飾加工など
オルゴールを構成する全てにおいて、
連綿と受け継がれた「職人気質」が宿ります。

オルゴール産業が活発に栄えていた時代、
シリンダーへのピン植え込み作業を始め、
ムーブメント製造にかかわる様々な工程を、
地域住民の家庭内手工業が支えていました。
現在、この素晴らしい文化を守り続けるのは
サンクロアにあるリュージュの工房です。
熟練の職人や修行中の若者、年齢は様々ですが
クラフトマンシップとしての自身と誇りは共通です。
工具は現代的な電動式のものに変わりましたが、
リュージュ・ムーブメントの要であるピン調整や
櫛歯の調律に、機械の入る余地はありません。
一般的な72弁ムーブメントに用いられるピンは、
約1200本〜1500本。
真鍮のシリンダーに開けられたわずかな穴に、
まるで髪の毛のように細いピンを、
慎重に、丁寧に一本ずつ植え込んでいきます。
リュージュ・ムーブメントの生命である櫛歯は、
絶対音感をもつ専門の職人の耳と指先によって、一歯ずつ削り、または鉛の板を貼り付け、
正確で柔らかな、比類なき音色に調律され、リュージュならではの、至高の音色が生まれるのです。
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